五十肩(四十肩)
五十肩とは?
五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の周囲に炎症が起きることで、肩の動きが制限される状態を指します。特に40代から60代の中高年層に多く見られるため、「五十肩」という名前が付けられています。症状は肩の痛みや可動域の制限が特徴で、日常生活に大きな影響を与えることがあります。
五十肩の原因
五十肩の正確な原因は完全には解明されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
- 加齢による変化:肩関節やその周囲の組織が老化により硬くなり、炎症を引き起こしやすくなります。
- 過度な使用:肩を酷使することが炎症の引き金になる場合があります。
- 血行不良:肩周辺の血流が悪くなることで、炎症や痛みが起きやすくなります。
- 基礎疾患:糖尿病や甲状腺疾患などの病気を持つ人は、五十肩になりやすい傾向があります。
五十肩の症状
五十肩の症状は進行段階によって異なりますが、以下の3つの時期に分けられます。
1. 急性期(痛みの時期)
- 肩の動きに関係なく、じっとしていても痛みを感じる。
- 夜間に痛みが強くなり、睡眠を妨げることがある。
2. 慢性期(硬縮の時期)
- 肩の痛みは徐々に軽減するが、肩の可動域が大幅に制限される。
- 洋服を着る、髪をとかすといった日常動作が困難になる。
3. 回復期
- 痛みがほぼ消え、肩の動きが徐々に改善していく。
- 回復には数ヶ月から1年以上かかる場合がある。
五十肩の診断
五十肩の診断は、主に症状の聞き取りと身体の動作検査によって行われます。必要に応じて以下の検査が追加されることもあります。
- X線検査:骨の異常がないか確認。
- MRI:肩周辺の組織や腱の状態を詳しく調べる。
- 超音波検査:炎症の有無や腱の損傷を確認。
五十肩の治療方法
五十肩の治療は、痛みの軽減と肩の可動域の回復を目指して行われます。
保存療法
- 薬物療法:消炎鎮痛剤や筋弛緩剤を使用して痛みを和らげます。
- 理学療法:温熱療法や電気刺激療法で炎症を抑え、血流を促進します。
- 運動療法:ストレッチや筋力トレーニングを行い、肩の柔軟性を取り戻します。
注射療法
痛みが強い場合、ステロイド注射やヒアルロン酸注射が行われることがあります。
手術療法
保存療法で改善が見られない場合、肩関節鏡を使用した手術が検討されることもあります。ただし、五十肩は多くの場合、保存療法で回復が見込めます。
五十肩の予防方法
五十肩を予防するためには、日常生活で肩の柔軟性を保つことが重要です。
- 定期的なストレッチ:肩関節を動かすストレッチを習慣化する。
- 適度な運動:肩周りの筋肉を鍛えることで関節への負担を軽減。
- 正しい姿勢:悪い姿勢を改善し、肩周辺の血流を促進する。
- 寒さ対策:肩を冷やさないように心掛ける。
守谷市にあるトレーナーステーション整骨院でのサポート
トレーナーステーション整骨院では、五十肩の症状に応じた施術を行っています。
- 鍼灸治療:痛みを緩和し、血流を改善することで回復を促進します。
- 手技療法:筋肉や関節の緊張を緩め、肩の可動域を広げます。
- 運動指導:自宅でできる簡単なストレッチやエクササイズを提案します。
五十肩でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。症状に合わせた適切な施術で、肩の健康をサポートいたします。
五十肩についてのQ&A
Q1. 五十肩は何が原因で発生しますか?
A. 五十肩は、加齢による組織の硬化や炎症、肩の過度な使用、血行不良などが主な原因とされています。また、糖尿病や甲状腺疾患といった基礎疾患を持つ方は発症リスクが高まります。
Q2. 五十肩は放置しても治りますか?
A. 放置しても自然に治る場合もありますが、治るまでに数年かかることがあります。放置することで症状が悪化するリスクもあるため、早めに適切な治療を受けることをお勧めします。
Q3. 五十肩の痛みを和らげる簡単な方法はありますか?
A. 痛みを和らげるためには、温めることや軽いストレッチが効果的です。また、痛みが強い場合は無理をせず、専門家に相談することが重要です。